村人A

昔話

あと少し。

あと少しだけと叫んでもう2年。

過ぎ去った日々は戻ってこない。

さらばジャパニーズドリーム。

ウェルカムアメリカンドリーム。

時は300年前。

かの溝端磯座武郎が78の頃。

和爾他魏の襲来で町は大パニック。

溝端はどうしようかと悩んで答えがでなかったので、村人Aに尋ねた。

「村人Aさん、あなたは何故村人Aなんですかい」

「名前はないのかい」

村人Aは答えた。

「この物語って終わりはあるのでしょうか」

「意味不明なんですけど」

「溝端磯座武郎とか和爾他魏みたいな、かっこいい名前を僕にも付けてくださいよ」

溝端は続けた。

「物語に続きも終わりもない」

「分かっているのはただそこに物語があるという事実だけだ」

「さぁ旅の続きを始めよう!!!」

村人Aは答えた。

「この人ダメだ」

「名前がカッコいいだけで、ダメなパターンの主人公だ」

「話が全く落ち着かないし、そもそも話が通じない」

「てゆうか、最初のジャパニーズドリームのくだりいる?」

「絶対いらないよね」

溝端はとうとう怒った。

「もうボクちゃん怒ったよ」

「知らないからね」

「おいさ、おいさ、おいさっさ」

「おいさ、おいさ、おいさっさ」

「78のおいさっさ」

「78にもなるのにおいさっさ」

「78でもいいじゃない」

「おいさ、おいさ、おいさっさ」

和爾他魏よりも変なヤツが現れてしまったことで、和爾他魏のことなんかどうでもよくなったのでした。

おしまい。

こんなんで終われるかい!!!!

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