今回はオリックスバファローズの戦力分析を行い、2023年にホークスがどう立ち向かっていくのか考察していきます。
盤石の先発陣
オリックスを語る上で欠かせないのが先発陣の厚みです。
エース山本由伸投手に注目が集まりがちですが、他チームであればエースの投手がゴロゴロいます。
山岡泰輔投手、田嶋大樹投手、宮城大弥投手、山﨑福也投手。
5人の盤石な先発投手と、一人の調子の良い投手がいれば一週間を盤石に過ごせます。
さらに5人の盤石な投手陣が若いというのも強みです。
5人の平均年齢はなんと25.6歳です。
山本投手が近年中にメジャー移籍するとしても、椋木投手を始め期待の若手投手はゴロゴロいるので全く問題はありません。
盤石の中継ぎ陣
オリックスは中継ぎ陣もエグイです。
後半戦に覚醒した宇田川優希投手と山﨑颯一郎投手。
彼らは150キロ後半の速球を常時投げ込み、力でねじ伏せます。
またパワーピッチャーは他にも本田仁海投手、黒木優太投手、ワゲスパック投手、近藤大亮投手と異常にいます。
どの投手もコントロールの部分で荒れることなく、剛球を放ることができます。
また、平野佳寿投手と比嘉幹貴投手のベテランコンビ、フォークの切れ味抜群の阿部翔太投手の存在も見逃せません。
バリエーションが豊富なだけでなく、どの投手もレベルが高いというのが素晴らしい部分です。
森友哉選手in、吉田正尚選手out
投手に対して野手はかなりのマイナスが見込まれます。
若手の台頭を加味しなければ、吉田正尚選手の移籍はかなりの痛手です。
オリックスは吉田選手を中心に得点を積み重ねてきました。
走者がいてもいなくても、吉田選手は勝負を避けられる。
そして走者を溜め、昨年であれば西野選手のような渋い打者がしぶとく還す。
このパターンをよく見ました。
来年もこのパターンで得点するためには、森選手の活躍が欠かせません。
森選手のキャリアハイである2019年の成績を、毎年やってきたのが吉田正尚という怪物です。
森選手はキャッチャーであれだけ打てるというのが強みなので、打線のつながりは間違いなく良くなります。
そして、2019年のような成績を残し、吉田正尚選手の役割を完全に全うできれば、オリックスの優勝は堅いです。
オリックスの弱点
福田周平選手、宗佑磨選手、中川圭太選手を始めとする打線の粘り。
山本投手を始めとする、超強力投手陣。
隙は無いように思えます。
ただ、確かに弱点はあります。
まず野手。
ここはまず、吉田選手の流出がかなり大きいです。
吉田選手という核を失ったことで、攻撃スタイルを180°変えないといけなくなりました。
ホークスの投手陣は怖さが無くなった分、攻めの投球ができるようになります。
「杉本選手、森選手、外国人選手、期待の若手選手」
ここを封じ込むことができれば、打線の爆発力は生まれません。
ホークス特有の四球祭りが無くなれば、圧倒できます。
次に投手。
本当に隙が無いです。
まず、山本投手の投げる試合はワンチャンスに懸けます。
ワンチャンスを活かせなければ、潔く諦めます。
オリックスの先発平均投球回数はパリーグ1位の5.97回。
当然救援平均投球回数はパリーグ最小の3.00回。
先発が長い回を投げているからこそ、中継ぎが143試合通して力を出し切ることができていると分析します。
ホークスとしては何とか早く先発を引きずり下ろしたいところ。
カギになるのは粘りです。
追い込まれてから一球でも多く粘る。
これだけで長いシーズンにおいて、かなりのダメージを与えることができます。
今年から近藤健介選手という選球眼とバットコントロールのスペシャリストがチームに加わりました。
彼や2年目正木智也選手の存在はフリースインガーだらけのホークスに新たな風を吹き込んでくれます。
中継ぎの投球回数を増やすことができるようになれば、オリックス投手陣に弱点が生まれます。
それが左のワンポイントリリーフ不足です。
先発から直接勝ちパターンに繋ぐのではなく、左を一枚挟みたいという場面で、オリックスには現在信頼のおける左投手がいません。
例えば柳田選手や近藤選手、栗原選手にチャンスで回ってきたときに、真っ向勝負を挑まなければいけなくなります。
昨年は柳田選手の不調がありましたが、今年は同じようにはやられないでしょう。
シーズン序盤は封じ込められていても、中盤終盤にかけて粘りがボディブローのように効いていき、難敵オリックスを攻略できるのではないかと推測します。
け が さ え な け れ ば
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