今回は東北楽天ゴールデンイーグルスの戦力分析を行い、ホークスの今季の戦い方を考えていきます。
まずは楽天の昨季を振り返ります。
チーム出塁率No.1
楽天のチーム出塁率.325は12球団No.1でした。
四球数は2位ロッテの433を100以上も上回る535です。
浅村選手を始め、西川選手や島内選手など選球眼の良い打者が集まっていることが要因です。
チーム打率はパリーグ3位ながら、打点は1位に18点差の2位につけていることから出塁の大事さがよく分かります。
チーム守備率No.1
楽天のチーム守備率.991は12球団No.1です。
守備の派手さという面で見ると、辰己選手が思い浮かびますが、楽天に守備というイメージは今までなかったので新鮮でした。
総合的に見て堅実な守備をするチームということです。
投手からすれば、非常に心強いでしょう。
楽天の弱点
野手の良いところを散々述べてきましたが、それでなぜ4位だったのかの理由はズバリ先発投手です。
チーム防御率3.47はパリーグ6位。
投高打低の現代野球ならではの数字です。
田中投手、岸投手、則本投手、涌井投手の実績十分の投手達の勝敗を合わせて借金は2。
中継ぎで防御率1点台,2点台の投手はいても、先発となると3点台,4点台の投手しかいません。
世代交代の時です。
ドラフトでは、支配下指名6名の内5名がなんと投手。
先発投手がなんとしても欲しいという球団の思いが伝わります。
二軍で昨季、防御率1.17の松井友飛投手を始め期待の若手はいるので、その選手たちが機能するかどうかが楽天の2023シーズンを決めそうです。
ホークスの戦い方
若手の台頭を考えなければ、ホークスの戦い方はただ一つ。
「先発を攻める」です。
オリックス山本投手やロッテ佐々木朗希投手のような異次元のボールを投げる先発投手はいないので、真っ向から挑んで問題はないでしょう。
中継ぎはブセニッツ投手が退団するとはいえ、強力には変わりないです。
ただ、中継ぎにも気になる部分はあります。
現巨人の高梨雄平投手(30)、そして現ホークスの渡邊佑樹投手(27)。
貴重な変則左サイドスロー投手を簡単に手放しています。
球団の方針なのか分かりませんが、ホークスにとっては嘉弥真投手投手の後釜候補が加わったということで嬉しい補強です。
逆にもし私が楽天ファンなら「何をやってるんだ」と言いたくなります。
新外国人投手のバニュエロス投手に期待する部分はあると思いますが、厳しい言い方をすると外国人選手とFA選手に頼り切っているチームに未来はありません。
ホークスも今年は大補強を敢行し、あらゆる批判を受けました。
優勝へのプレッシャーは計り知れません。
「生え抜き選手が目立ったうえで、補強した選手がウィークポイントの穴埋めをする」
そんな展開になってくれることを期待します。
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