愛する男 中村晃

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皆さん、お疲れ様です。

今回は中村晃選手の今後について語っていきます。

中村選手は今季も主に一塁手としてレギュラーでした。

打撃成績では114試合に出場し打率.253、本塁打7、出塁率.334。

守備成績では捕殺数65、守備率.996はトップ。

今の中村選手を支えているのは守備力だと言えます。

この状況は2019年にゴールデングラブ賞を獲得し、2020年に一試合も一軍に呼ばれなかった内川聖一選手を想起させます。

中村選手はまだ33歳と若いのでそんなことはないと思いますが、もっと打たないとレギュラーを維持できないのは中村選手が一番わかっています。

中村選手がレギュラーを取った頃は、中村選手の毎打席が楽しみでした。

バットを短く持ち、必ずファーストストライクは見送る。

追い込まれてから、これでもかという程粘る。

最後は四球、もしくは三遊間を抜くヒットを放つ。

もし、1-9番が全員中村選手だったら先発投手は何球投げさせられるんだろうと想像したものです。

本塁打打者ではないのにこんなにもワクワクする打者は初めてでした。

今は出塁率と長打率を足したOPSという指標が良い打者を定義する時によく使われます。

中村選手にこの指標は当てはまりません。

しっかり野球を見てる人だけが分かる、数字では分からない凄さがありました。

しかし、いつからか中村選手も目に見える数字を求めるようになりました。

バットを長く持ち、高校時代を思い出すかのように本塁打を狙い始めました。

本塁打を狙い始めると、ファーストストライクを見逃さなくなります。

本来ならばファーストストライクを見逃すのはもったいないですし、本塁打こそが野球の華なのに、私は悲しくなりました。

あの時のような余裕が無くなったからです。

2018年に自己最高の14本塁打を記録。

OPS.804も自己最高でした。

多くのファンは喜びましたし、契約の査定も良かったことと思います。

しかし、2019年の自律神経失調症を機に本来の成績を残せなくなりました。

普通こんな状態になると、周りのことよりも自分のことを考えたくなるものです。

中村晃選手はそんなことはしません。

ホークスでは栗原選手、柳町選手、渡邉陸選手と共にチーム晃で自主トレを行い、全員の打撃能力を引き上げました。

将来的に脅威になる選手達なのにコーチングを行うなんて、チームのことを本当に第一に考えているんだと思いました。

こういうところが愛される理由です。

中村晃選手は将来の打撃コーチ確定です。

来年の中村選手に求めることはここぞでの一打です。

レギュラーを目指しつつにはなると思いますが、中村選手が育てた選手達がさらに成長することを見越すと「代打の切り札」というポジションが一番しっくりきます。

今年は代打陣が流動的だったので、レギュラーと同様固定して安定した戦いを見せてほしいです。

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