これまでホークス以外のパリーグ5チームの戦力分析を行ってきましたが、今回は我らがホークスの戦力分析を行っていきます。
シンプル野球
ホークスの野球は一言でまとめると「シンプル野球」です。
野手は打つ、守る。投手は投げる。
力と力の勝負、小細工なしの野球です。
2022年度のチーム成績を振り返ります。
チーム打率.255はパリーグ1位、得点数555はパリーグ1位、ホームラン数108はパリーグ2位、長打率.377はパリーグ1位、OPS.697はパリーグ1位、得点圏打率.266はパリーグ1位、代打率.253はパリーグ1位、防御率3.07はパリーグ3位、奪三振率8.28はパリーグ1位、暴投数23はパリーグ最小、守備率.989はパリーグ2位。
防御率以外は見たところ文句のつけようがない数字です。
昨年もいつも通り怪我人がたくさん出た中においては、非常に素晴らしい数字ではないでしょうか。
課題は緻密な野球
これだけ打つ、投げる部分で突出しながら優勝できなかったのには理由があります。
四球数420はパリーグ5位、犠打企図数138はパリーグ1位、犠打数110はパリーグ2位、犠打成功率.797はパリーグ4位、犠飛数31はパリーグ3位、三振数1096はパリーグ2位、盗塁数86はパリーグ4位、盗塁成功率.667はパリーグ3位、QS率41.96%はパリーグ6位、与四球数474はパリーグ1位。
他球団からしてみれば、隙がありまくりです。
四球をあまり選んでこないし、出塁されてもバントを選択してくれてアウトを必ず一つくれる。
周東選手が一塁走者であっても確実にバント。
そのバントも5回に1回は失敗してくれる。
チャンスになっても、犠牲フライやバットに当てて確実に一点という野球をしてこない。
例えば1死3塁のピンチは三振で無得点が期待できる。
ほとんどの投手が四球で勝手に崩れてくれる。
その結果、先発を早い回で降ろすことに繋がる
おそらくそう思われていたでしょう。
弱点を補い強みに
ホークスは今シーズンを勝つために、弱点を補う大補強を行いました。
賛否はあると思いますが、勝つためにやっているので当然のことです。
打つだけでなく、出塁能力があり三振は少ない、打席の中での状況判断ができる。
日本球界No.1の巧打者、近藤健介選手はチームの救世主となりえます。
課題の中で最も重要視しなければならないのがQS率です。
先発投手は長年、強力中継ぎ陣におんぶにだっこでした。
千賀投手のメジャー移籍でこの数字はさらに悪化が予想されます。
有原投手、ガンケル投手の活躍には期待していますが、計算は正直できません。
ホークスがぶっちぎりで優勝すると予想している方がいますが、全然そんなことはないので他球団ファンの方は安心してください。
藤井投手、田上投手、大津投手、大関投手、板東投手、風間投手。
この若い5投手の中から、オリックス山本投手に投げ勝てる新たなエースが出てきてくれると優勝は見えてきます。
頑張れ!若鷹軍団!!!
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